中年夫婦の35日間オーストラリア旅行記

 いい街パース
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6月23日(金)
今日は、ザ・ピナクルズ The Pinnacles に行く。パースまで来た目的の一つだ。
我々の泊まっているYHAのすぐ裏手のノースブリッジYHAの前から、7時30分に4WDトヨタのランクルで出発。運転手兼ガイドは、37歳のグレン君。日本語もほんのちょっと話せる。乗っているのは、我々2人だけだ。
Koala車は北上してヤンチェプ国立公園 Yanchep NP にあるコアラ・パークへ向かう。乗客が2人しかいないので、あちこちで止まって詳しく説明してくれる。家内に通訳するのが大変だ。
途中、かの有名なカンガルーのロード・サインも発見。交通事故に遭ったカンガルーの死骸も見た。国立公園に入ると、林の中に野生のカンガルーがいる。エミューもいる。珍しいオーストラリア固有の植物についても説明してくれる。
コアラ・パークに着いて、身近にコアラを見る。ここは、西オーストラリアで一番のコアラの生息地だそうだ。但し、コアラの抱っこはできない。家内は、こっそり触らせてもらっていた。

コアラ・パークを出て、ブランド・ハイウェイ Brand Highway をさらに北上し、小さな漁村セバンテス Cervantes に着く。ここで昼食。入り口のBBQコーナーでは大きな肉を焼いていたが、それは我々の口には入らなかった。
セバンテスで、新たに5人乗ってくる。シンガポールからの新婚カップルがいた。
Pinnaclesナンバン国立公園 Nambung National Park に入り、4WDでしか入っていけないようなブッシュの生えたオフロードを走り、坂を登っていくと、突然広がる奇景。殺伐とした黄色みを帯びた砂丘の中に、無数の尖塔が林立する。ピナクルズ Pinnacles だ。「荒野の墓標」とは言いえて妙。感激して写真を撮りまくる。高さは、くるぶしくらいの小さなものから、4mを超える大きなものまでさまざま。
何故ここだけに、どうやってこんな風景が出来上がるのか。とても自然の造形とは思えない。貰ったパンフレットを翻訳すると、下のようになるのだが……。

 
■ピナクルズ Pinnacles のできるまで 《ここをクリックすると、図が表示されます。》

ナンバン国立公園の最も人気のある呼び物はピナクルズ砂漠だ。最高4mに達する何千本もの石灰岩の柱が、荒涼とした黄色い砂の風景の中に聳えている。あるものは先端がぎざぎざに尖った柱であり、またあるものは墓標に似た形をしている。ピナクルズとは一体何なのだろうか。どんな自然の作用が、これらの奇妙な目を見張るような構造物を造り上げたのだろうか。

ピナクルズの石灰岩の原料は、豊富な海洋生物に溢れた昔の時代の、海の貝や甲殻類の殻である。これらの殻は石灰質を豊富に含んだ砂となり、風によって内陸に運ばれて、高い移動性の砂丘を形作った。

冬の雨がこれらの砂から石灰質を浸出させ、砂丘のより下の方の層にある砂の粒を固めていった。植物が生えて砂丘は安定する。同時に、酸性を帯びた土や腐食質の層が、残された石英質の砂の上に形成されていった。

この酸性土壌は(石灰質の)浸出作用を促進し、カルクリート(一般的に土壌の層の一部として形成される石灰質の固まり)の固い層が、下の方のより柔らかい石灰岩を覆う形で成長する。今日このカルクリートは、多くのピナクルの上に性質の違う笠のような形で見られ、下の柔らかい石灰岩を保護する役目を果たしている。

カルクリートの層にひび割れが生じ、植物の根によってさらに広げられた。水はこのひび割れを通ってより深く浸透し、下の柔らかい石灰岩を溶かし去った。ひび割れによってできた通路は、徐々に石英質の砂によって埋められていった。この表面下の侵食は、最も弾性のある柱だけが残るまで続けられた。強い風によって覆っていた砂が吹き飛ばされ、今日我々が見ているようなピナクルズが現れたのである。
 

ピナクルズの感動覚めやらぬまま、車はさらに砂丘とブッシュ・トラックを走って南下する。インド洋が見えてきた。今度は、真っ白な砂丘。45度はあるんではないかという斜面を、フル・スピードで登ったり降りたり、坂の途中で急停車したり。車内に悲鳴と歓声が上がる。いやいや4WDは素晴らしい。若者が欲しがる気持ちが理解できた。

ランセリン Lancelin という漁村で、給油・給水の後、パースへの帰路につく。途中、インド洋に「沈みかける」夕陽を見ることができ、昨日果たせなかった願望を、ほんのちょっぴり果たす。
夕方7時頃、ノース・ブリッジ帰着。約12時間の素晴らしいツアーだった。

夜、例の場所でタバコを吸っていると、ゴルフ三昧のA氏が部屋からビールを出してきてご馳走になった。
明日は、飛行機でエアーズ・ロックへ飛ぶ。

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