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■自由で気さくなオージーたち
オーストラリアはこれまで200近くの国々から、約500万人近い移民を受け入れてきた多民族・多文化社会。 第二次世界大戦以降は南欧・東欧や中東移民、そして特にベトナム戦争と1970年代以降はアジア人移民など、世界情勢の変化につれて移民の出身国も変化してきた。 現在オーストラリア人の10人中4人は移民かその二世で、その半数は英語を母国語としない人達。 積極的に「多文化政策」をとり、多様な民族それぞれの価値観を認め合う、自由で寛容な社会造りを推進している。 そのオーストラリアの人達は自らを「オージー」と呼ぶ。どの国でも一国の国民性を一言で表現するのは難しいが、オージーという言葉には、どこか気取りのないおおらかで明るい響きがある。 実際、オーストラリアの人々は楽天的で、とてもフレンドリーだ。旅人に対するさりげない親切を忘れない。また、他人は他人、自分は自分という、「個」を尊重するオージーたちは、年齢、性別、社会的地位などで人間関係を制約することを嫌う。 オーストラリアは、「サラダ・ボウル」にたとえられることがある。多彩で異なる文化それぞれの味を生かして、豊かで調和のとれたコミュニティを造りあげているという意味だ。食文化の方も、文字どおり、負けず劣らずバラエティにあふれている。 中華、イタリアン、地中海、ギリシャ、タイ、レバノン……。世界中の味が一堂に会している感じだ。そういう意味では、オーストラリア料理を期待して旅すると、ちょっとがっかりする。それが、「オーストラリア料理」なのかも知れない。 ■オーストラリアの自然 オーストラリアの自然といえば、グレート・バリア・リーフに代表される美しい海や内陸部に広がる砂漠地帯、アウトバックをイメージする人が多い。 しかし、大陸北部には熱帯雨林が広がり、南の島タスマニアには美しい山々や湖など、変化に富んださまざまな自然景観がある。 また、変化に富むだけでなく、ほかの大陸には見られない特有の景観や生態系に恵まれている。カンガルーやコアラなど、独自の進化を遂げた有袋類動物は、そんなオーストラリアの自然のユニークさを象徴している。 オーストラリアでは、早くからこの多様な自然環境の保護を積極的に推進している。タスマニア州では1863年に初の景勝地保護法が成立し、法の保護のもとで本格的に環境保護への取り組みが始まった。1879年にはシドニーの南部にオーストラリア初の国立公園「ロイヤル国立公園」が開設された。この国立公園は、アメリカの「イエロー・ストーン国立公園」に次いで、世界で2番目に古い国立公園だ。現在、国土の約6.4%にあたる5000万haもの土地が国立公園や自然保護地区に指定されている。 ◇オーストラリアの世界遺産◇ 独特な自然景観をもつオーストラリアでは、14カ所が国連の世界遺産に指定されている。その数の多さも、オーストラリアがいかに貴重な自然に恵まれているかを示している。 指定地域は次のとおり(※2003年7月3日、15番目のパヌルル国立公園が新しく指定された。)
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